睡眠が成長に与える影響

「寝る子は育つ」という言葉を聞いたことがあるでしょう。

この言葉は昔から言われ続けていることですが、生活習慣でも多く取り上げられる睡眠に関する問題ですが、現代の子供は慢性的な睡眠不足に陥っている子が多いことをご存知ですか?


そんな睡眠不足が身長の伸びに及ぼす悪影響について調べてみました。



寝る子が育つ理由

社団法人日本小児保健協会が発表した直近のデータから。


年代別、子供の就寝時間
男子女子
小学1~2年生21時23分21時20分
小学3~4年生21時37分21時41分
小学5~6年生22時00分22時07分
中学生23時06分23時21分
高校生23時56分0時01分

この就寝時間については、それまでの15年間ほとんど大きな違いはありませんでした。

つまり学年が上がるほどに就寝時間が遅くなる傾向は、現代の子供の生活リズムに定着しているものと考えていいでしょう。


しかし、どんなに遅く寝ても起きなければいけない時間は同じなので、物理的に学校の近くに引っ越しなどが無い限り睡眠時間が削られていくことになりますよね。

問題はこの削られた睡眠時間が、骨の成長に与える影響です。


夜更かしをする子供

身長が伸びるためには骨が成長する必要があるのですが、その骨の成長を担っている骨端線の細胞を刺激して活発に増やすよう促すには成長ホルモンの存在が欠かせません。

その成長ホルモンの分泌量は、人間の身体が眠っている間に一番多くなることが分かっています。

すなわち睡眠時間が短くなるほど、成長ホルモンの分泌量が少なくなってしまい骨の成長に支障をきたしてしまうというわけだったんですね。


さらに、もうひとつ。

睡眠に関係するホルモンに「メラトニン」という物質があり、このメラトニンには思春期に放出される性ホルモンを抑制する作用があります。

この性ホルモンには、骨の成長にストップをかけて骨端線を固めてしまう作用があるため思春期に入るのは、なるべく遅い方が身長は伸びやすいという検証がなされていました。


そんなメラトニンをたくさん分泌させるためにもたっぷり眠ることは大切で、これらのことから「寝る子は育つ」という言葉の裏付けが立証されるわけです。



どのくらい眠ればいいの?

さて、その理想の睡眠時間ですが骨を伸ばすために充分な成長ホルモンを得るためには以下の時間を示す医師がいました。


・未就学児童:10時間以上

・小学1年生~3年生:10時間

・小学4年生~中学生:9時間半


ところが現代の子供たちはこの通りに睡眠時間を取っているのは全体の僅か4%ほどしかいないのだそうです。

それどころか3歳児に至っては、23時以降に就寝している割合が全体の半数を超えているという報告もありました。


夜中には眠っている子供

おそらくですが、まだ幼稚園にも通っていないため1日の生活リズムを親(大人)と同じように過ごさせてしまっているのではないかと考えられます。

もしもそうであれば、子供の成長のために「大人時間」と「子供時間」をしっかり分けることが求められますよね。


しかも夜更かしをする子供は、朝食を食べないという割合も高くなっていました。

睡眠は成長に必要な栄養にも影響しているかもしれません。