成長のための適度な運動

運動をして身体を動かすことが、骨の成長を促進させる効果があると言うことをご存知ですか?

つまり、子供が全身を使って活発に動き回って遊ぶと言うことは、実は身長が伸びるためには必要な動作だったというわけです。

しかし一方では「運動をやり過ぎると背が伸びなくなる」「ハードトレーニングは良くない」という情報もあり、なんだか混乱してしまいますよね。

そこでここでは、運動と身長の関係について調べてみました。



運動と成長の関係

17歳までの子供の睡眠時間の減少傾向がこの15年間変わらないのに対して、その運動量は減少の一途を辿っているようです。


1週間の合計運動時間の推移(平均)
男子女子
15年前14時間9時間半
現在9時間7時間弱

こちらは財団法人日本学校保健会の調査データにあったものです。

年代別では学年が高くなるほど運動量は男女共に増えていましたが、その背景にあるのは部活動が始まるという環境によるものと考えていいでしょう。


バスケをする小学生男女

それに対して小学生の子供は平均で男女ともに、週8時間前後ほどの運動量に留まっていました。

つまり、大いに身体を使って遊ぶはずの思春期前の子供たちが、1日の運動時間が僅か1時間と少ししかないのが現代の実情というわけです。


運動が骨の成長に欠かせない理由は、直接的なものだけでなく二次的な効果も大きいところにあります。


栄養

身体を動かしてエネルギーを消費することで食欲が増進されて、たくさん食事を摂ることができ骨を作るのに欠かせない栄養を食事でまかなうことができます。


睡眠

昼間に充分身体を使うことで適度な疲労感が睡眠を深くして、質の良い睡眠を長く取ることができ成長ホルモンをたっぷり分泌させます。


姿勢

筋肉をバランスよく使うことで姿勢を良くし、血液やリンパの流れをスムーズにして効率よく栄養や成長ホルモンを骨に届けることができます。


子供にとって運動は、栄養と睡眠に匹敵する骨の成長に必要不可欠な3本柱になる要素だということがお分かり頂けたと思います。



子供の運動量が減った理由

親世代、祖父母世代とさかのぼるほどに子供時代の「遊び」の環境は大きく変化しています。

また、同じ年齢でも住んでいる地域によっても運動量には差があるようです。

そのような子供を取り巻く運動の環境について、文部科学省がまとめた記事によると以下のことが指摘されていました。


時間

テレビやゲームが普及したことでインドアで過ごす遊び時間が増え、また塾や自宅学習の増加に伴い遊び時間そのものが減少している。


空間

特に都市部においては子供が保護者から離れて気楽に身体を動かして遊べるような場所が少なく、整備された公園や河川敷でも保護者や監督者が同伴でないと利用できない。


仲間

少子化に伴って子供の数自体が全国的に減少しており、屋外で子供同士が身体を動かして遊べるスポーツや遊びが成立しにくくなっている。


家でゲームをする子供

このような現状について文科省では、今後の課題に「地域における子供へのスポーツ指導」を更に普及していく方針を発表しています。

子供の成長にとって運動は欠かせないもの。

安全に配慮できる地域のスポーツチームに参加するなど、子供が汗をかける環境を作ってあげることも大切ですよね。